大きなイベント内の「腰掛け開催」だったこともあり、時間のゆとりが無かったのが残念だ。しかし採取した魚種とその数は、これまで行われたどのような調査にもない内容であり、今後の定点観察として継続を願うところである。

　狛江市の小学校「紙芝居ライブ」から始まった川起こし。約一年が過ぎようとしている。今思えば、ずい分と強引に押し進めた感じもするが「調布市」「八王子市」そして「府中市」と、小さな始まり作りに参加する事ができた。なにより嬉しいのは、様々な分野で出会う「心意気」だろう・・・。打算や戦略のない、その純粋さに心を打たれる。

「こんなことして、何のためになるの・・・？」

　そんなこと、改めて聞かれても・・・分からない。「仕事」でないことは確かだ。「ボランティア」・・・とも、チト違う感じだ。だから、改めて聞かれると・・・分からない。

　でも、ひとつだけ分かる事がある。それはとても「楽しい」という事だ。子どもの喜ぶ顔、びっくりする顔・・・川の中で見せる子どもらの表情は、どんなオベッカよりも心を揺らす。

　このイベントで、多くの「心意気」と出会った。本当の「楽しさ」を知っているの人達なのだろう。多摩川から今、新しい「形のモノ」が生まれようとしている。　大切なのは、きっとイカす「心意気」なんだと思う。(賢)