第 281号　　多摩川クラブ・トピックス　 2011/08/02　 29:10発表




環境省 水・大気局

多摩川で「ガサガサ」初体験！



ヤッター、全長20㎝を越える「ドジョウ」をゲット。霞ヶ関のドジョウは・・・もっと大きい？



　2日、川崎市高津区にある川崎市総合教育センターで、環境省水・大気局主催の部局別研修会が行われた。局員を対象にした研修講座で、環境技術やライフライン施設の見学など、これまでにも環境に関連する基礎知識を身につけるため毎年実施されているが、今回多摩川での研修は初めて。

　水・大気局は、地球温暖化をはじめとする環境問題などに対応するため、様々なプロジェクトを企画立案し実施している。環境啓蒙活動としての取り組みも数多く実施しているが、個人レベルでの活動にはなかなか繋がっていないのが実情だ。
　体験を通した環境学習として、多摩川流域で行われている公立小学校の取り組みには、かねてより強い関心を持って頂いていた。「ぜひ、一度体験を・・・」再三のスケジュール変更を重ね、やっとの実現に至っている。

　「水が、思ったより澄んでいるので驚いた。」
　「魚がいっぱい取れて、夢中になるなぁ・・・」
　「毎日電車の窓から見ている場所、イメージがまるで変わりました。」
　「・・・これ、仕事中ですよネ、こんな楽しくていいんですか？」

　初体験が様々な感想を生む。「遊び」を入り口にした環境学習。見慣れた自然環境が、多くの「ありのまま」を伝えたようだ。





走って流れて、潜って泳いだ。環境は遊んで感じるのが一番。大人も子供も、教師もお役人も関係ない。多摩川は、誰でも楽しくさせる「意外」でいっぱいな川。




部局研修「ガサガサ探検隊」進行の詳細

09:00 スタッフ集合
・開催地の安全確認チェック

10:00 受講者バス到着
・着替え・準備
・教育センター出発

10:15 授業開始
・挨拶と注意事項の確認

10:30 生き物観察
・ｶﾞｻｶﾞｻ探検開始
・安全についての体験研修

12:00 体験実習「まとめ」
・魚種及び数の発表
・教育センターへ移動

12:30 　昼休み

13:30 意見交換会
・多摩川ってどんな川？
・都市部の自然環境と未来
・1日のまとめ

15:00 　終了





確認できた魚
魚種(大きさ) 数 魚種(大きさ) 数

01

 　コイ (5～7ｃｍ) 2 10 　ナマズ  (7～13ｃｍ) 3
02 　ギンブナ　(4～5ｃｍ) 10

11

 　ドジョウ (5～20ｃｍ) 6
03 　オイカワ (8～12ｃｍ) 16

12

 　ｼﾏﾄﾞｼﾞｮｳ (4～5ｃｍ) 2

04

 　ウグイ　(6～8ｃｍ) 2 13 　ｱﾒﾘｶｻﾞﾘｶﾞﾆ (10ｃｍ) 2

05

 　スミウキゴリ(6～9ｃｍ) 40 14 　ヌカエビ (2.5ｃｍ) 50～
06 　メダカ　(3～4ｃｍ) 35 15 　モクズガニ (4～5ｃｍ) 5

07

 　ヌマチチブ　 (11ｃｍ) 1 16 　ﾄﾝﾎﾞ・ヤゴ (1～3ｃｍ) 1

08

 　マハゼ　(3～4ｃｍ) 1 17 　アメンボ　 (3ｃｍ) 1
09 　ギバチ　 (3ｃｍ) 1 - 　--- --
計17種　　144匹




とに角よく反応する人達なのだ。日本の未来は明るいッ！







真ん中ストレート

　河原を走り始めた。瀬を使った川流体験、早くもう一度やりたくて走って戻って来る。僕は正直驚いた。そんな素直な大人は見たことがない。楽しさを照れずに体に表すことは素晴らしいことだと思う。

　多摩川を歩いて横断、橋を使わず東京へ渡ったこと・・・人目に囲まれながら、大人気ない「川遊び」に没頭したこと・・・この楽しい川が、ほぼ下水処理水でできていることを知ったこと・・・

　説明を聞き入る顔は、どれも子供たちのに引けをとらない真剣さだった。こちらの言葉が滞りも生まず、心の一番奥に届いているのが手に取るように解る。疑いのないキラキラと輝く目を、驚きと興奮を与えた多摩川体験が生んでいることに、今さら何の疑いもない。

　多摩川は万華鏡のように、視線を変えるたびに新たな模様を生み出す。伝えるべきは「伝え方」ではなく「感じ方」そのものであることを確めさせられる一日となった。

　久しぶりに出会った素晴らしい受講生だった。今後の仕事の中で、時折思い出して頂けるとなお嬉しい。(賢)








詳細
○ 開催日時 2011年08月02日(火曜日)　午前 10時00分～15時30分
○ 開催場所 川崎市高津区・川崎市「総合教育センター・理科室」
ガサガサ体験　高津区・二子　多摩川河川敷き
○ 主　　催 環境省 水・大気環境水環境課
○ 開 催 名 平成23年度 環境省環境行政研修「部局別研修」(水・大気環境局)
○ 参 加 者 水・大気環境局員 20名 スタッフ参加：川崎市勤務・小学校教師4名 ／多摩川塾スタッフ7名　　　　計31名
○ 講　　師

多摩川塾：中本(塾長) ／飯沼(二子塾)・井上(府中塾)・竹本(狛江)塾頭／岡山講師・・・ほか
○ 協　　力 川崎市教育委員会　「カリュキラムセンター」
多摩川クラブ






　 　　

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