第 371号　　多摩川クラブトピックス　2018/03/16 21:00発表

春を伝える土手の草花

北風を遮る南向きの壁下。すでにヒメオドリコソウが満開になっている。半月ほど早い春は、場所を選んで始まっていた。

　雲行きは怪しいがすでに暖かい。16日の午後、探検わんこと春を探しに散歩した。場所は上河原堰周辺の土手の上。すでに休日なら人で溢れる陽気だが、パラつく小雨の中人っ子一人居ない開放区になっている。
　ここ数日続いていた晴れの高気温で、土手も河原も緑で覆われた。1年で最も「散歩」に適した時期かも知れない。
　地べたを彩る愛らしい草花と、ご挨拶。「今年の春は、どうだい？」桜が咲く少し前の春。初々しく、始まりを伝えているようだ。



「ナズナ」は先週から咲き始めた。北風の当たらない熱のこもる場所では、すでに満開。ところどころで咲く「アブラナ」の花。まだ咲き始めだ。「カラシナ」とよく似るが、この時期咲いているのは全てアブラナ。休日をまたぐと、ほとんど摘まれてしまうので、今が見頃かな？　「ホトケノザ」もあちこちで咲き始めていた。花が、虫を呼ぶラッパに見えて面白い。

「ポンポコの足跡」


探検わんこ「かぶ」と一緒だと、なかなか見分けが難しくなる「足跡」。河原の水辺周りで、変わらず闊歩しているようだ。今月の出水で、河原には沢山のご馳走かな？

「柳の花」


増水で流れて来たゴミを、花のようにぶら下げるカワヤナギ。梢には、小さな花が開いている。折れても曲がっても、毎年咲かせる河原のヤナギ。逞しいなぁ～。

「エノキの春」


土手の上あるサッカーグランド。「エノキ」の並木道が出来ている。ここには、春を待ちわびる小さな・・・


親木の落ち葉の中で、芽吹いたばかりのタブノキの幼木。冬を越して、南向きに傾き暖かな日差しに焦がれるようだった。ここで座り込んで一服。諦めたカブも腰掛けた。若い葉が生き生きとしている。うん、よく頑張ったッ！

　春の出来ごとは、毎年繰り返されているのにとても新鮮。去年とも一昨年とも違う気がする・・・う～ん。変わっているのは自分の方かも知れない。もし、だとするなら素敵だなぁ～。

　それが成長なのか「老い」なのか分からない。でも、感じ続けたいと願いたいネ。　希望が満ち溢れる、最も素敵な季節・・・散歩に出かけてみてはいかが？(賢)

詳細

○日　　時		3月16日、午後2時30分～3450分
○場　　所		上川原堰周辺の土手と河原
○参　　加		探検わんこ「かぶ」

多摩川クラブ