第008号 　多摩川クラブ トピックス　 2006/04/10  23時発表　　




四月の多摩川「河口に稚アユ？」


　４月３日、多摩川「殿町干潟」先端部にて今期２度目になる多摩川アユの「稚魚」を確認した。現在の桜が満開の頃と言うと、例年は河口から約10キロ地点の「丸子・調布取水堰」直下で若アユが滞留する頃でもある。
　しかし今回採取したアユは、まだ体長６センチ未満のシラスアユ。まだ遡上を開始するような身体ではなかった。成長した順に、遡上を順次開始しているようだ。

　多摩川での遡上期は、毎年3月下旬の大潮から6月上旬の大潮までの約三ヶ月間。意外と長い。このグループは、遡上期終盤のグループかも知れない。
　いくら観察しても分からないことが多い。産卵生態や時期も含め、このルーズさがアユの強みなのかもしれない。





観察概要

○　作業日 ２００６年　４月　３日
○　場　所 川崎市川崎区「殿町干潟先端・河口０メートル地点」
○　漁　具　 　 タモ網
多摩川クラブ