「ドボン」に初挑戦ッ！

　関東地方の梅雨が開けた30日。青空の広がる調布市の多摩川で「第１回・夏のアユ祭り」を開催した。今春、同地で行った「遡上アユ救出バムケツリレー」の夏バージョン。成長したアユと出会い、夏の多摩川を楽しもうと企画した。
　参加を呼びかけたのは、近くの小学校へ通う児童とその父母。主催も実行委員会形式に改め、参加校のPTAや父母会が中心となった。まさに、学校が地域の「核」となる念願の形が整い開催に至っている。
　イベントでは、魚獲りに主題を置かずに「川を歩く・浸かる・泳ぐ」と言った、川との触れ合いをテーマに指導。参加者の多くが多摩川で泳ぐのが初めてのせいか、特別な催しなしでも大いに盛り上がった。

　調布市で初めてとなる川イベントを、春と夏に開催できた。隣接する小学校三校「布田」「富士見」「杉森」の校長先生方のバックアップ無しでは不可能だった。
　昨年から始めた紙芝居ライブ巡りから、総合学習として各校での取り組み開始、参加募集も学校で行うことが出来たし教師もスタッフとして参加してくれた。全て学校長の理解によって開催にこぎ着けている。

　それだけではない。この校長先生たちの働きかけで、調布市で「水辺の楽校」を開校する動きが生まれたそうだ。だとすれば嬉しい。仕組みがあれば、バトンタッチは容易くなる。
　地域と小学校、そして熱心な父母。このイベント開催が、新たな始まりになることを願わずにはいられない。

　調布市の多摩川。今日ここで、子供が川に飛び込み泳いだ・・・何年振りの景色になるのだろう。「良い子は遊ばない」と言われた場所が「良い子を生む場所」に変わる日は、意外と近いかも知れない。(賢)