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| コンクリート底に張り付いていた「カワニナ」の大群。どのバケツもカワニナのてんこ盛り状態に・・・子供って、可愛いなぁ。 |
第432号 多摩川クラブ トピックス 2025/06/10 10:10発表
由木東小四年の大栗川#01ガサガサ探検隊！
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| コンクリート底に張り付いていた「カワニナ」の大群。どのバケツもカワニナのてんこ盛り状態に・・・子供って、可愛いなぁ。 |
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由木東小は川沿いの小学校だ。しかし入ることを拒絶しているようなコンクリート壁と高いフェンス。川に入る理由もキッカケも無く、これまでは「近くて遠い川」だった。 |
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まずは 「川サンポ」
| 初めて入る場所だ。まずは網を持たずに、川の中を散歩でスタート。水の冷たさに歓声が上がる。水温19℃。「きゃ～冷たいッ！」大合唱となった。足元には注意が必要。川底が蛇篭の床固施工で歩きにくく慣れが必要だ。 見渡せば、発見が次々生まれた。あちこち引っかかったゴミがお花畑のようだし、空は開けて大きくなった。大量に発生した巻貝の「カワニナ」発見。コンクリートに張り付いている。我先に拾い始めるから、バケツがみるみるカワニナでいっぱいになった。 「バカやろぉ～ッ、こんなに獲ってどぉ～すんだヨッ！」 との僕の大声に、子供たちが腹を抱えて笑っている。手伝いの保護者も先生も、みんな楽しそうだ。僕も嬉しい。幸せを感じる瞬間だ。 |
由木東四年 「大栗川ガサガサ探検隊」 進行の詳細
| 午前「大栗川公園」
08:40 学校出発 09:00 到着、始まりの会 09:15 ガサガサ探検 ・採取の結果発表 ・まとめ 10:15 帰校 |
午後「番場公園」
13:30 学校出発 13:40 到着、始まりの会 13:50 ガサガサ探検 ・採取の結果発表 ・まとめ 14:50 帰校 |
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とっても可能性が低い「ガサガサ」
| 大栗川は「飲める？」くらい美しい水が流れている。しかし、水がきれいでも生き物が暮らせる環境は乏しい。ガサガサは大きめのゴミの下や、コンクリートの割れ目に出来たチビガサを狙った。 この川は、落差工の段差連続で下流から魚が遡ることはない。生き物は、増水時に水源付近から流れ落ちて来てる。魚は少ないが、池でも繁殖可能な淡水エビの「ヌカエビ」が大豊漁。 子供たちは生き物が居たことに驚いている。またもやバケツはヌカエビで溢れた。初めては恐ろしいものだ。ガサガサもエビの大量で盛り上がった・・・多分、二回目は満足しない筈。さてさて、次回はどう胡麻化す？。 |
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| 四年生は四クラス138名の大所帯。狭い川なので二回に分けて、別々の場所でガサガサした。どちらも魚は少ない。いずれも数はエビと巻貝で埋まったが、子供たちの大満足に安心させられた。 ガサガサの結果は次の通り。 |
#01「大栗川公園」太田川合流点 水温19.0℃
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参加2組4組78名 / 9時10分～10時15終了 |
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魚種(大きさ) |
数 |
魚種(大きさ) |
数 |
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01 |
ﾄﾞｼﾞｮｳ (6～12ｃｍ) |
4 |
06 |
ｺｵﾆﾔﾝﾏ・ﾔｺﾞ (3～4ｃｍ) |
2 |
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02 |
ヌカエビ (2～3.5ｃｍ)) |
700～ |
07 |
ﾔﾏｻﾅｴ・ﾔｺﾞ (3.5～4ｃｍ) |
4 |
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03 |
ｱﾒﾘｶｻﾞﾘｶﾞﾆﾞ (8ｃｍ) |
1 |
08 |
ｼﾏｲｼﾋﾞﾙ (2～4ｃｍ) |
3 |
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04 |
ﾊｸﾞﾛﾄﾝﾎﾞ･ﾔｺﾞ (5～8ｃｍ) |
7 |
09 |
ｶﾞｶﾞﾝﾎﾞ (4㎝) |
1 |
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05 |
ｵﾅｶﾞｻﾅｴ・ﾔｺﾞ (3～4ｃｍ) |
8 |
10 |
カワニナ (1～4ｃｍ) |
未ｶｳﾝﾄ |
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計10 約730～匹 |
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(～)は記載数字以上を表す。
02「番場公園」堀之内谷戸湧水合流点 水温26.0℃
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参加1組3組78名 / 13時30分～14時20終了 |
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魚種(大きさ) |
数 |
魚種(大きさ) |
数 |
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01 |
ﾄﾞｼﾞｮｳ (6～10ｃｍ) |
2 |
06 |
ｺｵﾆﾔﾝﾏ・ﾔｺﾞ (3～4ｃｍ) |
6 |
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02 |
ｶﾜﾑﾂ (4～6ｃｍ) |
5 |
07 |
ﾔﾏｻﾅｴ・ﾔｺﾞ (3.5～4ｃｍ) |
3 |
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03 |
ヌカエビ (2～3.5ｃｍ)) |
700～ |
08 |
ﾏｼｼﾞﾐ (1.5～2ｃｍ) |
8 |
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04 |
ﾊｸﾞﾛﾄﾝﾎﾞ･ﾔｺﾞ (5～8ｃｍ) |
7 |
09 |
カワニナ (1～4ｃｍ) |
100～ |
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05 |
ｵﾅｶﾞｻﾅｴ・ﾔｺﾞ (3～4ｃｍ) |
2 |
― |
―――― |
―― |
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計9約833～匹 |
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(～)は記載数字以上を表す。
ニュータウンの宝物
| 何より、子供たちの新鮮な驚きの大きさが予想外で嬉しい。それに、手伝いに参加した父母も合計すると28名も集まっている。初回の取り組みなのにかなり多い。関心の高さを感じた。 学習がキッカケとは言え、休日を大栗川で過ごす家族連れが現れたりしたら、う～ん素敵だなぁ。 |
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大栗川の改変
| 1963年の航空写真と現在の写真を並べてみると、多摩ニュータウン計画がいかに壮大な計画だったのが分かる。 開発前は、まるで毛細血管が覆うように集落の周りに湧水路が伸びていた。大栗川もミミズが這ったようにクネクネ曲がっている。 |
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※黄色い丸の位置が由木東小学校
| 造成時は、山を削り谷埋めて平地を多くし、厄介な湿地を作る湧水はまとめて地下の土管に落として排水。曲がりくねっていた川も、素早く水を落とすために真っ直ぐに付け替えた。つまり、効率で都合建てするとこうゆう風なカタチになる。 開発時に、ここで旧石器時代から縄文期までの遺跡が964ヵ所見つかったのを覚えている人は少ない。多くが学校周辺の谷戸と湧水地に集中している。豊富な水と狩猟採取に適した森が呼び寄せたに違いない。 三万年以上、土地の暮らしを支えた丘の湧水群。だが、今それを頼りにする人は居ない。水は蛇口から供給され、トイレの汚水処理も人任せ。快適な暮らしに慣れてしまった。他には無い土地の長所が、利用されず捨てられるのは、なんか勿体ない感じがしてしまう。 初めての大栗川。川遊びは新鮮だったかな？。コンクリートの要塞みたいな川だけど、美しく冷たい水は裏切らなかったネ。お母さんも子供たちも大いに楽しんでくれた。 |
詳細
| ○学 習 名 | 大栗川ガサガサ探検隊 |
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| ○日 時 | 6月5日、午前8時00分～14時45分 |
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| ○場 所 | 八王子市 大栗川公園 / 番場公園前の大栗川 |
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| ○参 加 | 児童156名 父母ｽﾀｯﾌ28名 | |
| ○指 導 | 多摩川塾 中本賢 |
多摩川クラブ
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