上丸子小の多摩川ガサガサ探検隊

第433号　多摩川クラブトピックス　2025/06/23 15:01発表

梅雨入りをブッ飛ばせッ！上丸子ガサガサ探検隊

三日前に梅雨入りしたはずの空？。心配をよそに、ご覧のような青空が広がった。上丸子小四年の今年最初のガサガサ探検隊、スタートッ！

　12日。青空が広がった川崎市中原区の多摩川で、上丸子小学校四年生147名のガサガサ探検隊を開催した。梅雨入りした10日から雨や曇り空が続き心配したが、朝7時30分に下見に出た先生から「大丈夫です！今日はやりますッ！」の連絡が入り開催決定。子供たちのガッカリした顔を見ずに済んだ。

　水は澄んでいたが、潮が引き過ぎてガサガサが干上がっている。魚獲りのポイントが無い。あきらめず子供たちは頑張ったが、生き物は殆んど出会えなかった。なのに、多摩川にどっぷり浸った初めての体験に想定外の盛り上がり。

　まるで、青空に導かれたような楽しい探検隊になった。

川探検の歴史が長い上丸子小学校。なにより父母の参加が凄い。総数で百名近い父母が視察と手伝いで集まった。子供たちも心強い。

上丸子小4年「ガサガサ探検」進行の詳細

09:00 学校出発

・現地受け入れ準備

09:15 到着、始まりの会

・注意事項、講師の紹介

09:20 安全教室

・川を歩いてみよう！

・安全教室・川の流され方

09:50 ガサガサ開始

・獲り方を工夫しようッ！

10:15 終了

10:15 「まとめ」

・成果の発表

・紙芝居「川の春きどこから？」

10:40帰校出発

川の安全教室

　川に流されたときに必要な、「慌てない」「流れ先をコントロール」の二つを教える。ライフジャケットは当たり前。恐ろしさを教えているのに・・・この通り。新幹線に手を振った。

「お仕事ご苦労さんッ！」

「なにが見えた？」流れに身を任せながら空を見上げている。そお、君の故郷は世界一素敵だよ。

出会った水生生物

天候晴れ/ 水量少ない / 濁り無し / 水温23.0℃
	魚種(大きさ)	数		魚種(大きさ)	数
01	ﾆｺﾞｲ (5～6ｃｍ)	18	06	ﾇｶｴﾋﾞ (10ｃｍ))	33
02	ｳｸﾞｲ (4～6ｃｍ)	22	07	ﾓｸｽﾞｶﾞﾆ (0.8～1.5ｃｍ)	6
03	ﾋﾞﾘﾝｺﾞ (5～6ｃｍ)	26	08	ﾋﾗﾀﾄﾞﾛﾑｼ (0.8ｃｍ)	3
04	ﾊｸﾞﾛﾄﾝﾎﾞﾔｺﾞ (6～7ｃｍ)	29	09	ｼﾏｲｼﾋﾞﾙ (1～2ｃｍ)	10
05	ｵﾅｶﾞｻﾅｴﾔｺﾞ (3.5ｃｍ)	11	10	ﾏｼｼﾞﾐ (1.5～2ｃｍ)	4
計10種約162匹

希望の川

　最近は増水する雨が少なかったので、川は安定していた。丸子下の水位は、川の水量と潮汐の目立てが難しく、魚獲りは運任せになることが多い。今回は水位が低く、ガサガサに水は届いていなかった。

　それでも子供たちはしぶとく粘り、それなりの生き物をゲット。でも、満足していない。秋の二回目ガサガサに期待したい。

頑張れッ！

　学習を支援する「父懇会」。四年生の保護者に限らず全学年から集まっている。任期があり時々メンバーが入れ替わる。退任後は、教育会議やPTAなど学校支援に回り職員室の味方となっているのが凄い・・・地域の宝だ。

　飲み会には教師も参加している。誰かが言い始めた訳ではない、いつの間にかそうなった。元気な子供たちが、親や教師を発酵させたに違いない。子供が活き活きすると皆なよくなるなぁ・・・。

新しい未来は君たちから

　上丸子小でのガサガサ探検隊は、2005年に始まり今年で二十年目を迎えた。最初に教えた子たちが、親になり教師になって戻ってくる。

　こんな幸せはお金では買えない。今では、あいつらが連れて来る孫と遊んでいるような気分だ。可愛くない訳がない・・・。

　問題を追っても未来は生まれない。希望は全てを変える。子供たちの笑顔は何年たっても素敵だ。いつの日かこの楽しかった思い出が、新しい「人と川の関係」を生んでくれたら嬉しいなぁ。

　ありがとう上丸子。(賢)

詳細

○学習名	四年総合・「ガサガサ探検隊」
○開催日	6月12日　9時00分～12時00分
○場　所	川崎市中原区・新幹線橋脚下
○参加者	児童・4学級 147名 / 父母104名
○協　力	「上丸子父懇会(おやじの会)」12名　その他の父母73名計85名

○指　導	多摩川塾・中本賢

多摩川クラブ　