第 229号　　多摩川クラブ・トピックス　　 2010/01/31 23:10発表

早春の陽だまりにオオイヌブリ

多摩川の河原「春早々」

三月並みの陽気が続いた31日、多摩川の河原に春の一番花が咲き始めている。上河原の南側が開けた土手には、オオイヌフグリやホトケノザが咲き、枯れ枝の下で早春の華やかさを添える。
何処でも咲いているわけではない。陽の照る南側が開けていて、北風が当たらない場所を選んでいる。花の横で腰掛けてみると、なるほど暖かい。確実に春が近づいていることを「お尻」で感じた。

　三月の頃には、何処でもうるさいくらいに咲くが、霜の下りる早春に見かけると心が和む。一月最後の日曜日、多くの家族連れが訪れているが、足元の陽だまりに咲く花に気が付く人は少ない。河原に揺れる「春早々」、散歩がてらに覗いてみたらいかが・・・？



カメラを構えると、甘い「土」と「草」の香り。同じ高さで見ると、この上なくカワイイッ！地熱28.9℃。

地熱を測るために仕入れた「赤外線」温度計・・・ムヒョー面白い。

ちょっと、あまりに具合いいので紹介。品名「非接触温度計MT-7」

花はじめ

別にヒマな訳ではないが、この時期に感じる「春」は、無理しても探しに出かける。それほど「幸せ」な気分が味わえる。「まー、なんて年寄りじみた」と言うなかれッ、本当に年を取っている・・・。若い時には気にも掛けない事柄だった。
でも、気にしている年寄りは少ないようだ。おかげで、陽の当たる土手に這いつくばってニヤニヤ眺めるのが迷惑らしく・・・歩いている人が避けて通る。面倒なので教えてあげない。今のところ、一月下旬に上河原の土手で倒れているのは僕だけだ。出来れば声を掛けずに見逃してもらえると嬉しい・・・。

　今年も始まった。来月にはカエルの産卵が始まし、その次の月にはマルタウグイが上河原に帰って来る。そしてアユの一番っ子が来る頃にはお祭り騒ぎになるだろう・・・。

　早春の花が嬉しいのは、花が美しいからだけでは無い。(賢)

詳細

○	観察日時	2010年1月31日午前10時～12時30分
○	観察場所	上河原土手
○	観　　察	多摩川クラブ

多摩川クラブ