第 246号 多摩川クラブ・トピックス 2010/06/08 23:30発表
初陣・上丸子小「ガサガサ探検隊」
もう止れない、楽しさは超特急ッ!
生まれて初めて見る大きな「テナガエビ」。大声を出しながら駆け寄って来た。立ち入り禁止の場所で見つけた「宝物」。きっと、いつまでも忘れない出会いになったことだろう。 |
8日、雨が降り出しそうな空の下で川崎市立・上丸子小学校四年生の総合学習「ガサガサ探検隊」を行った。新四年生での学習では初めての魚捕り体験となる。場所は中原区の学区内にある多摩川。これほど多摩川らしい場所も珍しい。 600m上流の下水の排水口からは、川崎市民63万人分の処理水が薄まる間もなく足元に届き、頭の上では時速300qで東海道新幹線が走り去る。さらに横の河原を被った「芝生」は立ち入り禁止のゴルフ場ときて、はなはだ環境学習には相応しくない。 それでも、ここには恐ろしいほどの数の生き物がいる。それを知る子供たちはやる気「満々」。先月第1回目の授業から、「ねぇ〜、いつ行くの?」攻撃を連発していた。 |
水温24℃。曇り空だが、水はぬるい。待ちに待った「ガサガサ」だ。悪乗り続出。川を泳ぎ出すのは女の子ばかり・・・?男の子はとても言うことを聞いてくれる。う〜ん、時代は変わった? |
#02「上丸子・ガサガサ探検隊」進行の詳細
08:00 スタッフ集合 08:45 児童学校出発 09:00 授業開始 ・川のなかの生き物調べ ・大きな「網」を使ってみよう |
11:00 発表と「まとめ」 11:20 帰校・後片付け |
丸子には、海と川の生き物が混じって暮らしている。河口から約12q。汽水域の入り口でもある。 |
確認できた魚 |
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魚種(大きさ) |
数 |
魚種(大きさ) |
数 |
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01 |
ウグイ (3〜4cm) |
350 |
07 |
ドジョウ (11cm) |
1 |
02 |
オイカワ (4〜7cm) |
70 |
08 |
テナガエビ (5〜10cm) |
11 |
03 |
メダカ (3〜4cm) |
35 |
09 |
スジエビ (4〜5cm) |
7 |
04 |
ボ ラ (3〜4cm) |
19 |
10 |
ヌカエビ (2.5cm) |
3 |
05 |
ウキゴリ (5〜6cm) |
435 |
11 |
モクズガニ (2cm) |
3 |
06 |
マハゼ (3〜4cm) |
110 |
12 |
トンボ・ヤゴ (1〜3cm) |
6 |
計12種 1050匹 |
現場の「かたち」
上丸子小には、学級と父母の関係に面白い仕組みがある。「学習支援ティーチャー」。初めて聞く言葉だが、ボランティアで学習支援する「父母」を指す。「ん?ティーチャー?」ボランティアの父母参加は様々見たが、父母はあくまでも父母「先生」と呼ぶのはココだけだ。 現場が生んだ「現場のかたち」。小さな取り組みだが、親の関わり方でこれほど学級がイキイキすることを始めて知った。長く続くことを祈りたい。(賢) |
使った道具一式を積んで、リヤカーでトボトボ帰る。この学習は多くが「優しさ」で成り立っている。・・・子供たちは幸せだなぁ。 |
詳細 | |||
○ | 開催日時 | 2010年06月08日(火曜日) 午前 08時30分〜13時30分 | |
○ | 開催場所 | 川崎市中原区・市立上丸子小学校教室 多摩川河川敷き | |
○ | 学 習 名 | 四年・総合学習「#02上丸子・ガサガサ探検隊」 | |
○ | 参 加 者 | 四年三クラス 94名 | |
○ | 協 力 | 多摩川塾 | |
多摩川クラブ |