第 252号 多摩川クラブ・トピックス 2010/06/28 20:10発表
未知の近所・多摩川
東小田小六年の「ビックリしたなぁ〜モォ!?」
きゃ〜ッ、ヌルヌルしてるぅ〜・・・言ってはみるが、初めての地元の川、未体験に興味は津々だ。 |
雨こそ降らないが、厚い雲に覆われた28日、川崎市立・東小田小六年の総合「多摩川探検隊」を、中原区等々力の多摩川で開催した。東小田小は川崎区の下町にある小学校。かつての海辺の町だが、前浜は埋立られて大型工場が並ぶ。川も海も近くにありながら、水辺にはとんと疎い閉鎖地区になっている。 「エ〜、多摩川なんか入るの嫌だぁ〜ッ!」 六年生は超微妙。行ってみたい気もするが、子供扱いされるのはもっと嫌だ。河原に着いてからも、「荷物が汚れるから、草の上に置くのはイヤッ!」とか「膝から上には絶対入らないッ!」とか、困ったご発言が続出。しかし当クラブが引き継いだ後は全て無視、うむも言わせず川へと突入させた。 初めての「ガサガサ」。中途半端な年齢も、さすがに魚が捕れると嬉しいようだ。 「おじさ〜ん、オタマジャクシが捕れたヨッ!」 「バカッ、お前これナマズの赤ちゃんだぞッ!」 「エエ〜ッなまず? うそぉ〜ッ!!!」 川は、子供を正直にさせる。態度は一変、興奮は魚捕りにとどまらず次々と新たな材料を見つけ始めた。 |
#02「東小田・多摩川探検隊」進行の詳細
08:40児童学校出発 09:40 バス現場到 09:50 授業開始 |
10:00 生き物観察 11:00 発表と「まとめ」 11:20 帰校・後片付け |
魚を捕って、川の中を走って・・・最後は流れ始めた。「多摩川、サイコーッ!!」の連呼。君達は、まだまだ大人じゃない。 |
確認できた水生生物 | |||||
魚種(大きさ) |
数 |
魚種(大きさ) |
数 |
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01 |
ウグイ (3〜4cm) |
201 |
08 |
ドジョウ (11cm) |
3 |
02 |
オイカワ (6〜7cm) |
41 |
09 |
シマドジョウ (10cm) |
1 |
03 |
メダカ (3〜4cm) |
1 |
10 |
アメリカザリガニ(4〜5cm) |
2 |
04 |
ギンブナ (3〜4cm) |
36 |
11 |
ヌカエビ (2.5cm) |
323 |
05 |
モツゴ (3〜4cm) |
2 |
12 |
モクズガニ (2cm) |
1 |
06 |
ウキゴリ (5〜6cm) |
22 |
13 |
トンボ・ヤゴ (1〜3cm) |
6 |
07 |
ナマズ (3〜4cm) |
6 |
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計32種 738匹 |
捕れた魚から、地元の川の環境を考える。見慣れた景色に、意外な素顔・・・触れたものにしか解らない地元の偉大さ・・・なぁ、六年なんだから分かるよなッ! |
地域の鏡
川崎市は、多摩川に沿って約30qに細長くに広がる街だ。だから同じ川崎市にあっても、川を移動すると地域の雰囲気も大きく変わる。たとえば、河口の近い川崎区・幸区は古くから続く下町情緒、中原〜高津区へと入ると進む再開発で地域の落ち着きが消えたりする。 さらに多摩〜麻生区に至るとすでに川崎市民の意識は薄く、南部線に一度も乗ったことが無い「川崎都民」化がかなり進むことになる。川沿いの小学校を点々として早や六年。地域が、学級の子供たちから見えて面白い。 |
多摩川クラブ・参加スタッフ
T.murakaml | H.hiromi | T.kudo | T.katayama |
H.abe | K.sanjo | K.nakamoto |
詳細 | |||
○ | 開催日時 | 2010年06月28日(月曜日) 午前 09時30分〜11時20分 | |
○ | 開催場所 | 川崎市中原区等々力「丸子わんど」 | |
○ | 学 習 名 | 六年・総合学習「東小田・多摩川探検隊」 | |
○ | 参 加 者 | 六年二クラス 58名 | |
○ | 協 力 | 多摩川クラブ | |
多摩川クラブ |