329号  多摩川クラブ トピックス 2014/07/15  26:10発表




久本小の「ガサガサ探検隊」出動ッ!


夏の「川あそび?」ほど楽しいあそびはない。少しお兄さんになった五年生でも・・・このとおり。ねぇ、君たち知ってる?これね、授業中なんだヨ。少しは言うこと聞けよ・・・○×△。



 梅雨空から一転、真夏日となった15日。川崎市高津区にある市立・久本小学校五年生132名による環境学習「ガサガサ探検隊」を行った。場所は、今シーズン最もコンディションの良い二子橋上流にある、通称「二子わんど」。冷たい湧水を水源とする水路で、水に浸かれば、火照った体から「ジュ〜」と音が出そうなほど気持ちいい。
 
 梅雨増水を繰り返したこともあって、透明度は今いちだったが、次々と網に入る子供達にとって「魑魅魍魎(ちみもうりょう)」な奇怪生物に大盛り上がり。作年、四年生の時にも体験しているはずなのに、やっぱり網に入った魚や水生昆虫が触れない子が続出。ガサガサが怖いもの見たさの活動になっている。

 それでいて、授業終了の合図から全員川から上がるのに20分以上掛かるほどの盛り上がり・・・作年と比べると、ほんの少しお「兄ちゃん・お姉ちゃん」に成っているはずの子供達だが、相変わらずの久本小らしさを感じて、ほんの少しホっとした。ガンバレッ!次来る時には、魚触れるようにしようネッ!







久本小5年 「多摩川ガサガサ探検」 進行の詳細

08:45 学校出発
(スタッフ)
 ・現地受け入れ準備

09:30 開始の挨拶
 ・注意説明
 ・着替え準備

09:45 川遊び開始
・ガサガサ探検

10:45 川体験終了
 ・着替え
 ・講師へのお礼

11:00 終了、帰校出発



観察できた水棲動物

水温 湧水21℃ / ワンド23

確認できた水生生物

魚種(大きさ)

魚種(大きさ)

01

 コイ (5cm)

1

13

 モクズガニ (2cm)

1

02

 ギンブナ (36cm)

6

14

 シマドジョウ (6〜8cm) 7

03

 モツゴ  (45cm)

11

15

 アメリカザリガニ (6cm)

2

03

 タモロコ (34cm)

4

16

 スジエビ  (5cm)

1

04

 ニゴイ  (67cm)

2

17

 ヌカエビ  (23cm)

300

05

ウグイ  (34cm)

24

18

 テナガエビ (3cm)

1

06

 スモールマウス (68cm)

2

19

 ナマズ (46cm)

3

07

 アユ    (210)

6

20

 オタマジャクシ・種不明 (1.5cm)

4

08

 メダカ   (4cm)

1

21

 ハグロトンボ ・ヤゴ (6cm)

8

09

 ボラ  (7cm)

1

22

サナエトンボ ・ヤゴ (23cm)

4

10

 スミウキゴリ (511cm)

90

23

 ナベブタムシ (0.7cm)

1

11

 ヌマチチブ (8cm)

1

24

 ガガンボ (4cm)

1

12

 マハゼ   (10cm))

1

25

25種  183匹+ヌカエビ



メダカ
ボラ
スジエビ
アメリカザリガニ
モクズガニ

多摩川クラブ







おい、大丈夫かぁ〜?

面白いものだ。魚や水生昆虫を持てないのは、この久本小では断然男の子の方が多い。ハメを外して泳ぎだすのは女の子。子供の有り様か、昔とは逆になっている。きっと、日頃から「汚い・危ない・近寄るな」のお叱りを母親から受けているに違いない、男の子は「汚い」「気持ち悪い」を連発していた。

 この辺のことは、地域差が出る。川崎市で言うと、河口都市部の小学校の方が、まだ子供に野生が残り、真ん中の住宅密集地区で最も男の子がフニャフニャしている。何故だか知らないが、きっと家庭の有り様なのかも知れない。子供の反応から見える地域の様子・・・魚のみならず、生き物観察は面白い。(賢)






 詳細

開催日 7月15日 9時30分〜11時30分
場 所 川崎市高津区・二子ワンド
○主 催 川崎市立・久本小学校
○参加者 児童4学級132名 父母3名
○協  力 多摩川塾
指 導 多摩川塾・塾長 中本賢


多摩川クラブ