第 360号　　多摩川クラブトピックス　2017/05/31 24:50発表

春さいごの花「ノビル」咲いた

花の大きさは7mmぐらいで、とても小さい。しかしよく見ると、こんなに可愛らしい。この花が終わると、多摩川は梅雨の季節を迎える。

　多摩川の土手に、五月最後に咲く「ノビル」の花が咲き始めた。食べて美味しい土手菜であり、花を待たずに掘り起こされることが多い。今年は土手の除草作業がズレたこともあり、見つけづらくまんま残ったのか、可憐な花が咲き並んだ。

　土手の上からでは見つからない。土手の斜面を横切るように進むと、あちこちで群生しているのが見つかる。食べたことのある人は多いが、花を見たことある人はめったに居ない。見頃は六月の上旬まで。散歩ついでに覗いてみては如何だろうか？



「チガヤ」の白い穂が立ち並ぶ土手の斜面。その隙間で、スッと花茎を伸ばしたノビルが点々と群生していた。花は種を作らず、立派な「むかご」を成らす。

五月の賑わい

　五月病とは、軽い「うつ病」になることらしい。環境が変わり張り切ったものの、連休明けの頃には自信を失って急激なスランプに陥る。自然や野生が光り輝く季節なのに、なんてもったいない病だろう。

　毎月、激しく自信を消耗させる「万年五月」の僕なら、多分忘れるまで他のコトをするなぁ。

　五月の空は、こちらにお構いなしに広くて青い。風は香りを運び若い草や花を揺らしている・・・どれも、こちらの都合などお構いなしに、在るがままに美しい。

　仕事の「ものさし」と生活の「ものさし」は同じでない方がいい。計るものが違うのだから、変えたほうがいいかも知れない。
　ノビルは美味しいだけでは無い・・・五月は華やぐ季節。見落としていた新しい五月を探しに出かけては如何？ (賢)

多摩川クラブ