川崎市立 南菅小学校五学年の総合学習「三沢川ガサガサ探検隊」。今期二回目のガサガサを、28日に行った。本来のスケジュールでは、ガサガサは一度の予定。しかし児童らの熱望に、学校側が折れて開催に至った。
　久しぶりに青空が広がったが、前日までの雨で水はやや多い。しかし川の中を覗くと、川底を埋めるように魚が群れている。

　「ヤッターッ！魚がいっぱい居るぞッ！」

　まったく不思議な川だ。三面護岸の排水路のくせに、何処からか魚が沸くように出てくる。おかげで思わぬ数の魚たちと出会えた。
　子供たちも二回目のガサガサであり、興奮が空回りせず多少要領が良くなっている。見ていると、数人でグループを作り、網を構えるグループとそこに魚を追い込むグループとで分かれてのガサガサをしている。そんなコトされたら魚たちは堪らない。逃げ場を失った魚が次々と網に入った。

　「居るッ居るッ！ ケンさんッ、この魚何？、ねぇ何ッ！」
　「ん？ コレは・・・おーッ 全部アユだヨッ！」
　「スゲェ〜ッ！ 全部アユだってッ！」

　その興奮を、文字にするのはなかなか難しい・・・魚捕りが上手くなっただけじゃない。1回目と違うのは、捕れた後の魚の扱い方が違う。学校ではすでに飼育が始まっているせいか、魚が苦しまないように扱いが優しい。

　「お前ら立派になったなぁ〜。」とても嬉しかった。アユは、夏に見た時よりも一回り大きくなっている。三沢川が、人も魚も成長させたようだ。